クレイドルスピーカの開発コスト削減とステレオ感向上に貢献
2009年11月4日
eala Stereo Expander付きプッシュボタンインターフェース 電子ボリュームNJU7392サンプル配布開始
新日本無線では、ポータブルオーディオ機器のクレイドルスピーカなど、スピーカが狭間隔のAV機器に最適なeala Stereo Expander内蔵プッシュボタンインターフェース電子ボリューム NJU7392のサンプル配布を可能としました。
【開発背景】
近年、ポータブルオーディオ機器の急速な普及により、家庭ではクレイドルスピーカで音楽を鑑賞する需要が拡大していますが、クレイドルスピーカには以下のような課題があります。
- プッシュボタンを搭載するクレイドルスピーカは、マイコンやプッシュボタンインターフェースICの搭載が必要となるため、部品価格や設計工数が大きくなる。
- 小型化が進み省スペース化やデザインの制約からスピ-カ間隔が狭く、十分なステレオ感を得ることが難しい。
新日本無線では、この様な課題を解決するためにeala Stereo Expander内蔵プッシュボタンインターフェース電子ボリューム NJU7392を開発しました。
【製品特徴】

NJU7392は、2系統入力セレクタ、eala Stereo Expander(狭間隔スピーカ対応音場調整機能)、プッシュボタンインターフェース電子ボリューム、リミッタ付バスブースト機能を内蔵しています。またスタンバイ機能を備えており搭載機器の低消費電力に貢献します。
- 1.マイコンレスのコントロールで搭載機器のコスト削減に貢献
- プッシュボタンインターフェース電子ボリュームを搭載し、POWER ON/OFF,eala Stereo Expander ON/OFF,Bass Boost ON/OFFのモード切替の制御が可能です。各種モード切替にマイコン制御を必要としないためソフトウエア開発が不要となり開発コスト低減に貢献します。
- 2.eala Stereo Expander搭載によりステレオ感の向上
- 新日本無線オリジナルのeala Stereo Expander(狭間隔スピーカ対応音場調整機能)によりスピーカ間隔が狭いアプリケーションでも、より広がりのあるステレオ感を実現します。スピーカ配置の制約を回避しステレオでの空間表現の向上に貢献します。
- 3.インジケータ出力によりLED表示が可能
- POWER ON/OFF、eala Stereo Expander ON/OFF、Bass Boost ON/OFFのインジケータ出力を備えており、モード切替時のLED点灯による表示が可能です。
【開発製品一覧】
製品名 |
NJU7392 |
機 能 |
eala Stereo Expander付きプッシュボタンインターフェース電子ボリューム |
アプリケーション |
ポータブルオーディオプレーヤー向けクレイドルスピーカ
ポータブルゲーム機向けクレイドルスピーカ
アクティブスピーカ |
外 形 |
SSOP32(11.0×7.6×1.25mm typ.) |
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【製品機能】
- プッシュボタン式電子ボリューム 0 to -68dB, MUTE
- 狭間隔スピーカ対応音場調整機能(eala Stereo Expander)
- 動作電源電圧 +2.7 to +5.5V
- 低消費電流 5mA typ.(アクティブモード時)/ 1µAtyp.(スタンバイモード時)
- 低出力雑音電圧 20µVrms typ.(eala Stereo Expander ON時)
- 入力セレクタ 2系統(シングルエンド入力/準差動入力)
- リミッタ付バスブースト機能内蔵
- CMOS構造
- 外形 SSOP32(11.0×7.6×1.25mm typ.)
【生産予定/サンプル価格】
- サンプル配布:2009年9月より開始済
- 生産:2009年10月より開始済
- サンプル価格:@¥300