回路集約と可変利得アンプ特性の向上により、デジタル無線機器の小型化とコストダウンに貢献

2009年7月27日

ミキサ付き450kHz IF利得制御IC NJM2287のサンプル配布開始

新日本無線ではデジタル無線機での安定受信の実現と小型化・コストダウンに貢献する、IF利得制御IC NJM2287の開発を完了し、サンプル配布を可能としました。

【開発背景】

業務用無線機はTV同様に、国策により従来のアナログ方式からデジタル方式へと移行し平成34年をもってデジタル方式へ完全に移行します。

デジタル無線機には、受信(検波)部にDSPやマイコンを用いるためソフトウェア無線機とも称され、ソフトウェアを書き換える事によりアナログ無線機としても使用出来ることから、民生用アナログ無線機にも同様なシステムの導入が始められています。このDSPやマイコンを用いた無線機の多くには、受信回路にIF*1利得制御IC(GCA)が使用されますが、市場にデジタル無線機用の専用IF利得制御ICが無いため、高価なI/Q*2復調用ICの一部回路を流用しているのが現状です。そのため、新日本無線ではデジタル無線機に最適なIF利得制御IC NJM2287を開発しました。

【製品特徴】

NJM2287は、2ndミキサ・可変利得アンプ・RSSI回路*3で構成され、IF利得制御を搭載するデジタル無線機に最適なICです。専用ICとすることで回路の集約と広可変利得範囲を実現、さらにドライブ能力の高いフルスイング*4出力などにより、搭載機器の感度向上、小型化、コストダウンに貢献します。

1.80dB以上の広い可変利得範囲を実現し、受信感度向上とコストダウンに貢献
80dB以上の広い可変利得範囲により、弱電界(電波の弱い信号)から強電界(電波の強い信号)の幅広い範囲で安定した受信を実現、これにより後段に接続されるADC*5を安価な低Bit品への置き換えを可能とし、搭載機器のコストダウンに貢献します。
2.強信号入力対応ミキサ回路を内蔵し、受信感度向上に貢献
強信号入力対応ミキサ回路を搭載することにより、前段回路である高周波増幅器などの利得を上げて使用することができ、搭載機器全体での雑音指数が低減され、受信感度の向上に貢献します。
3.フルスイング出力のIFアンプで、省スペース化とコストダウンに貢献
IF利得制御ICの代用としてI/Q復調用ICを搭載したデジタル無線機では、ドライブ能力の向上とアイソレーションを得るために、バッファアンプを搭載しADCに必要な電圧を得ていましたが、NJM2287はフルスイング出力のため、バッファアンプを介さずに後段のADCへの接続を可能としました。これにより、搭載機器の省スペース化とコストダウンに貢献します。

【その他】

用語解説
*1 IF: Intermediate Frequency (中間周波数)
*2 I/Q: 同相/直交位相
*3 RSSI回路: 受信する信号の強度を測定するための回路
*4 フルスイング: 新日本無線では、「レール ツー レール」,「Rail to Rail」をフルスイングと呼びます
*5 ADC: アナログデジタルコンバータ

【開発製品一覧】

製品名 NJM2287
機 能 ミキサ付き 450kHz IF 利得制御 IC
応 用 デジタル無線機
外 形 SSOP14(5.0×4.4×1.25mm typ.)
NJM2287V

【製品機能】

【生産予定/サンプル価格】

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NJM2287

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