バランス信号切替えスイッチを更に小型化、コストダウン/省スペース化に貢献

2009年7月16日

X(クロス)SP4TスイッチIC NJG1663K44のサンプル配布開始

新日本無線では、携帯電話端末、データ通信カードで使われているバランス信号の切替えに最適なX-SP4T*1スイッチIC NJG1663K44の開発を完了し、サンプル配布を可能としました。

【開発背景】

携帯電話の受信回路ブロックにおいて、アンテナを通過した受信信号は、バランス出力型フィルタ*2にてバランス信号*3に変換出力された後、RF-IC*4で信号処理されます。バランス出力型フィルタからのバランス信号は、一対の信号線で出力されるため、4バンドに対応する端末の場合、四対の信号線の切替えができるバランス信号切替え用スイッチが必要になります。NJG1663K44は、このようなバランス信号の切替えを容易に実現するために開発されたスイッチICです。

【製品特徴】

NJG1663K44は、SP4Tスイッチ2回路およびロジック回路で構成されており、内蔵したSP4Tスイッチ2回路をロジック回路にて連動させ4系統のバランス信号の切替えを行います。

NJG1663K44

1.X(クロス)スイッチの採用で基板設計の負担軽減に貢献
IC内部で信号を交差接続するX(クロス)形式*5のスイッチにより、実装基板上での信号の交差が無くなり基板設計の負担軽減に貢献します。
2.小型パッケージ搭載により、基板の省スペース化に貢献
従来使用されているSP4Tスイッチ(NJG1519KC1)を2個使用する場合に対し、面積比で約69%減、高さ比で約40%減を実現し搭載基板の省スペース化に貢献します。
3.バランス信号間の位相差が±5度以内と非常に小さい
高精度の設計技術により、バランス信号間の位相差±5度以内を実現しました。これにより外部での位相補正を不要とし、部品点数の削減に貢献します。

【その他】

用語解説
*1 :X-SP4T
新日本無線ではバランス型信号切替え用スイッチを「クロス(X)スイッチ」と呼んでいます。
X-SP4Tスイッチはバランス信号切替えのSP4Tスイッチです。
*2 :バランス出力型フィルタ
バンドパスフィルタとバランを組み合わせ一体型にしたフィルタ
*3 :バランス信号
差動型信号,ディファレンシャル(differential)とも呼ばれ,データ伝送に一対の信号線を使い信号線間の電位差で信号を表します。グランドレベルに左右されないため,アンバランス型信号に比べてノイズに強く,より長距離,より高速通信に対応できます。
*4 :RF-IC
無線周波数帯信号処理IC
*5 :X(クロス)形式
IC内部にて信号を交差させ、IC外部での信号交差をなくした形式

【開発製品一覧】

製品名 NJG1663K44
機 能 バランス型信号切替え X-SP4Tスイッチ
応 用 携帯電話/データ通信カード
外 形 QFN16-44
NJG1663K44

【製品機能】

【生産予定/サンプル価格】

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