バランス信号切り替えスイッチを更に小型化、コストダウン/省スペース化に貢献

2009年2月23日

X(クロス)SPDTスイッチ NJG1662MD7のサンプル配布開始

新日本無線では、携帯電話端末、データ通信カードで使われているバランス信号*3の切り替えに最適なX-SPDT*1スイッチIC NJG1662MD7の開発を完了し、サンプル配布を可能としました。

携帯電話の受信回路ブロックにおいて、アンテナを通過した受信信号は、バランス出力型フィルタ*2にて、バランス信号*3に変換出力された後、RF-IC*4で信号処理されます。バランス出力型フィルタ*2からのバランス信号*3は、一対の信号線で出力されるため、2バンドに対応する端末の場合、二対の信号線の切り替えが容易にできるバランス信号*3切り替え用スイッチが必要になります。 新日本無線では、このようなバランス信号*3の切り替えを容易に実現するために、NJG1642HE3 (2006年3月27日公開)を開発しましたが、NJG1662MD7は、NJG1642HE3の特性を踏襲し、さらに小型化を実現したスイッチICです。

NJG1662MD7は、SPDTスイッチ2回路およびロジック回路で構成されおり、内蔵したSPDTスイッチ2回路をロジック回路にて連動させ、2系統のバランス信号*3の切り替えを行います。 NJG1642HE3に比べ、面積比で約54%減、高さ比で約50%減を実現し搭載基板の省スペース化を可能にするとともに、鉛フリー・ハロゲンフリーパッケージにより環境負荷軽減にも貢献します。 また、バランス信号*3間の位相差±3度以内を実現することで外部での位相補正を不要とし、さらに外部での信号配線を交差させることなく接続するX(クロス)形式*5のスイッチにより、実装基板上での信号の交差が無くなり基板設計の負担軽減にも貢献します。

小型化パッケージ・バランス信号*3間の位相差±3度以内・X(クロス)形式*5の採用により、省スペース化や設計者の負担軽減に貢献するNJG1662MD7は、携帯電話端末、データ通信カードのバランス信号*3の切り替えに最適です。

NJG1662MD7の主な特徴
  1. IC内部で信号を交差させ、IC外部(実装基板上)では信号を交差させる必要がない。
  2. SPDTスイッチを2個使用するよりも、実装面積が小さい。
  3. バランス信号*3間の位相差が±3度以内と非常に小さい。
  4. ESD保護回路内蔵。
  5. 低コントロール電圧(VCTL(H)=+1.3V min)。
などの特徴を有しています。
用語解説
*1 :X-SPDT クロス シングルポール デュアル スローの略
*2 :バランス出力型フィルタ バンドパスフィルタとバランを組み合わせ一体型にしたフィルタ
*3 :バランス信号 差動型信号、ディファレンシャル(differential)とも呼ばれ、データ伝送に一対の信号線を使い、信号線間の電位差で信号を表します。グランドレベルに左右されないため、アンバランス型信号に比べてノイズに強く、より長距離、より高速通信に対応できます。
*4 :RF-IC 無線周波数帯信号処理IC
*5 :X(クロス)形式IC 内部にて信号を交差させ、IC外部での信号交差をなくした形式。バランス型信号切り替え用スイッチを新日本無線では、「クロス(X)スイッチ」と呼んでいます。
<開発製品一覧>
製品名 機  能 応  用 外 形
NJG1662MD7 バランス信号切り替え
  X-SPDTスイッチ
携帯電話・データ通信カード EQFN14-D7
NJG1662MD7
<製品の機能および特徴の概要> <ブロック図>
Top View
NJG1662MD7
<生産予定/サンプル価格>

新日本無線では、NJG1662MD7のサンプル配布を2009年1月より開始しております。生産は2009年2月より月産30万個で立ち上げる予定です。なお、サンプル価格は@¥50です。

詳細なスペックはこちら
NJG1662MD7

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