DMOSプロセスの採用により、従来のバイポーラ品に比べ3倍の熱効率、さらに低消費電流化を実現

2006年3月13日

ユニポーラ駆動方式DMOSステッピングモータドライバIC NJW4350のサンプル配布開始

新日本無線では、DMOS(Double Diffused Metal Oxide SemiConductor : 2重拡散型 MOS)プロセスを採用したユニポーラ駆動方式のステッピングモータドライバIC、NJW4350の開発を完了しサンプル配布を可能としました。

NJW4350は、出力部にオン抵抗の低いNch-DMOSを採用したユニポーラ駆動方式(固定子のコイルに流す電流の方向が一定の通電方式)、連続出力電流700mA/ch、最大出力電流1500mA/ch、絶対最大電圧55VのステッピングモータドライバICです。NJW4350は、サイズ対出力ON抵抗効率の高いDMOSプロセスを採用したことにより、ステッピングモータの大電流駆動時にも発熱を大幅に低下させることが可能で、放熱に対する対策が簡易化でき、高密度実装、ハイパワーアプリケーションに最適です。バイポーラタイプの電流駆動能力とMOSタイプの高効率、低消費電流の両方を実現させた製品です。

NJW4350は、弊社従来製品に比べ
  1. DMOSプロセスの採用で高効率(従来のバイポーラプロセス製品に比べ電力損失を約1/3に減らした)を実現。その結果発熱を抑えることができ、実装基板上に形成する放熱パターンの簡素化が可能。
      (電力損失 NJW4350 0.23W 従来品NJM3517 0.65W Io=350mA時)
  2. 入力方式は、制御プログラミングの簡単なSTEP&DIR(パルス列入力で回転ステップ数と回転方向を制御)方式を採用しており、安価なマイコンで制御が可能。
  3. その他の機能として、モータの位置をモニタするMO(相原点モニタ)出力、INH(出力部全OFF)機能、RESET機能を内蔵し、多様なアプリケーションへの対応が可能。
  4. 安全面では、サーマルシャットダウン機能を内蔵しており、ハイパワー駆動時の安全性を高めています。

新日本無線では、DMOSプロセスを採用したバイポーラ駆動タイプ、HブリッジドライバなどDMOSパルスモータドライバのラインアップ強化を進めていきます。

用語説明
(1)ステッピングモータ
ロータ(回転子)に鉄心または永久磁石を使い、ステータ(固定子)に取り付けられたコイルに電流を流すことにより回転子を回すモータ。
(2)ユニポーラ駆動方式
固定子のコイルに流す電流が一方向の通電方式。
ドライブ回路が簡単で高速回転に向いている。コイルの半分しか利用しないためコイルの利用率は低い。両方向に流すバイポーラ駆動方式もある(両極性の為コイルの利用率は高いが、ドライブ回路は複雑でまた、高速回転に向かない)。
(3)DMOS(Double Diffused Metal Oxide SemiConductor: 2重拡散型 MOS)
2回の拡散で、横方向への広がりの差を利用して実効的なチャネル長をサブミクロンまで短くしオン抵抗を低くした、MOS型トランジスタ
<開発製品一覧>
製品名 機  能 応  用 外 形
NJW4350 ユニポーラ駆動方式
DMOSステッピングモータドライバIC
産業機器、OA機器など DIP16-D2
EMP16-E2
NJW4350
<製品の機能および特徴の概要>
動作電源電圧   5~50V
低消費電流   IDD=@2mA(標準)
低出力ON抵抗   RON=0.9Ω @IO= ±700mA
Half/Full-STEP切り替えモード
サーマルシャットダウン回路
INH(出力全OFF)機能
相原点モニタ(MO)端子
RESET機能
DMOS構造
外形   DIP16-D2 (19.18× 6.35× 5.33mm)
EMP16-E2 (10.3× 10.3× 2.5mm)
<生産予定/サンプル価格>
弊社では、NJW4350のサンプル配布を2006年3月より開始し、生産は2006年8月より月産20万個で立ち上げる予定です。なお、サンプル価格は@¥200です。
詳細なスペックはこちら
NJW4350

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