弱電界時の受信感度、間欠受信応答特性向上でデータ伝送効率向上に貢献

2006年8月21日

微弱・特定小電力(無線機器)用波形整形回路 NJM2299のサンプル配布開始

新日本無線では、微弱無線機器・特定小電力無線機器などの受信部IF検波回路のアナログ出力波形をデジタルデータへ変換するのに最適な波形整形IC、NJM2299の開発を完了しサンプル出荷を開始しました。

NJM2299は、アクティブ・フィルタ用OPアンプ、ピーク検出回路、コンパレータおよびバイアス回路で構成された波形整形回路です。波形整形回路を内蔵した微弱無線機器・特定小電力無線機器用ICも市場に出ていますが、内蔵された波形整形回路では、応答速度が遅く、"00""FF"が連続入力されると波形が崩れるという問題点があります。NJM2299はその問題点を解決するため、急速充電機能を搭載し電源ON時の応答特性の高速化を図りました。

さらにIF検波回路からのアナログ波形ピーク値の検出とその値を保持することで、弱電界時のデータ読み取りエラーの低減(ビット・エラー・レートの低減)と連続同一ビットでのデータ読み取り精度の向上を実現しました。電源ON時の応答特性の高速化は、間欠受信時の応答特性の向上につながり、その結果消費電力の無駄を抑えたデータ伝送を可能にします。

NJM2299の主な特徴
  1. 弱電界時のデータ読み取りエラーの低減に貢献
  2. 連続同一ビットでのデータ読み取り精度の向上に貢献
    • 数十ビット連続した"00""FF"のデータ読み取りが可能
  3. 優れた間欠受信時の応答特性
    • 送信データの先頭に入れるダミーデータの削減か可能
  4. パワーセーブ端子付き

などの特徴を有し、データ伝送効率が向上し、その結果消費電力の削減を可能とします。

※間欠受信
データを受信する期間だけ電源をONすることで、無線機器の電池寿命を延ばす方法の一つ。電源ONからデータを正確に受信できる状態になるまでに一定時間がかかります。応答特性の高速化によりこの待ち時間(=無駄な電力使用期間)の短縮化が図れ、無線機器の省電力化につながる。
<開発製品一覧>
製品名 機  能 応  用 外 形
NJM2299 微弱・特定小電力無線機器用
波形整形IC
各種無線機器 TVSP10
NJM2299
<製品の機能および特徴の概要>
· 低電圧動作 1.8~5.5V
· 低消費電流   PS(パワーセーブ)OFF 600µA typ.(V+=2V,無信号時)
   PS(パワーセーブ)ON 13µA typ.(V+=2V,無信号時)
· 入力バイアス電流   50nA typ.
· 優れた応答時間   入力1050 → 950mV 1.2µs typ.
   入力 950 → 1050mV 1.2µs typ.
· バイポーラ構造
· 外形   TVSP-10 2.9mm× 4.0mm× 1.0mm
<生産予定/サンプル価格>
弊社では、NJM2299のサンプル出荷を2006年8月より開始し、生産は9月より月産10k個で立ち上げる予定です。なお、サンプル価格は150円です。
詳細なスペックはこちら
NJM2299

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